はじめに
「足がピリピリする」「痛みが強いと針で刺されてるようで歩けない」
「歩いて間も無く痛みでうずくまってしまう」「お尻が痛くて座ってられない」
など坐骨神経痛は腰から足にかけての痛みやシビレで激烈な痛みも出てくる症状です。
そんな坐骨神経痛による症状が出てしまったら、なにか対処法はないのか。
そんなあなたへ坐骨神経痛を和らげるストレッチについて千葉県松戸市の整体師が解説していきます。
坐骨神経痛が出るメカニズムと3つの種類
腰から足にかけての坐骨神経は解剖学上、脳から派生している脊髄神経が腰椎の骨と骨の間から枝分かれして、骨盤の中を通ってお尻の奥深いところから大腿部の真後ろを経由してひざ下は外側へ、足先は親指にかけてつながっている神経です。
一般的にはこの坐骨神経がひっぱられたり、圧迫されたりして神経の流れが悪くなって出る神経症状・神経痛が一般的です。
ではなぜ神経症状が出てしまうのでしょうか。
ヘルニアによる坐骨神経痛
腰椎と腰椎の間には椎間板と呼ばれる軟部組織が存在します。
その中にある髄核と呼ばれるゼリー状の組織が後方へ飛び出し、後ろに走る脊髄神経を圧迫してしまうと、その圧迫した神経の走行先である、下肢への坐骨神経痛症状が出てきます。
ヘルニアによる坐骨神経痛と言っても、手術でなく保存療法で改善していきます。
脊柱管狭窄症による坐骨神経痛
レントゲンやMRIなどで脊髄神経が通る脊柱管が周りの組織や不安定性から狭くなっておこる坐骨神経痛です。画像を見るだけでもなんだか痛くなりそうな気がします。
一般的にヘルニアによる坐骨神経痛よりも難治性の経過をたどり、保存療法で改善が見込めますが、およそ半年の期間をかけて改善する方が多いのが特徴です。
骨盤の不安定性からの坐骨神経痛
長年、臨床にあたり、多くの坐骨神経痛の患者さんを診てきていますが、
「ヘルニア・脊柱管狭窄症とは診断されていない」と言われる坐骨神経痛の患者さんが多くおられます。
身体の中を見る画像診断(レントゲンやCTやMRIなど)で確認できないわけですから、骨盤を含めた骨格の歪みやねじれが腰部から足にかけての神経を圧迫・牽引して症状が出ている事が考えられるのです。なぜなら、骨盤は仙腸関節の状態によって、前方や後方に回転する応力がかかったり、関節面のロッキングや緩みなどから、腰部から足にかけての不安定性(神経症状)を出す事がわかっているからです。
坐骨神経痛が出る可能性がある3つの身体の前兆
上記の骨盤の仙腸関節の状態によって「坐骨神経痛」が出て来やすい身体のチェックをあげます。
新たに強い痛みやしびれを体感して欲しくないから、また、坐骨神経痛の症状を繰り返し起こして欲しくないからです。
寝ているときに足がつる
骨盤が緩む状態は筋肉もつられて膨張するような作用が働きます。
正常な状態に比べて、筋肉の長さも引き伸ばされて「つりやすい」状態が想像できるでしょう。
初期の段階であれば「足がつる」筋肉性の問題だけですが、この状態が長く続くと、神経の伝達も悪くなり、神経症状から神経痛へと移行しやすくなります。画像は町田の兄弟子、加藤整骨院から拝借しました押忍。
歩いてよくつまづく
「せっかち?」「おっちょこちょい?」
いいえ、つまづくのにも理由があるのです。
上記の骨盤の緩みがある方の足は神経の伝達も悪くなります。
坐骨神経痛は足の親指にかけて枝分かれして流れているのが特徴です。
つまり、
骨盤が緩む
↓
足の親指にかけて神経の流れが悪くなる
↓
足の親指が持ち上がりにくくなる
↓
つまづきやすくなる
↓
神経症状が出やすい状態
と言えるのです。放っておかないほうが今後のためでもあります。
肩の痛みが続いている
「デスクワークでパソコンに向かっているので、右肩が固まって違和感や痛みがある。」
「五十肩で左肩が動かし方で痛む。」
こんな方は要注意。我慢できる痛みだからと言っても、人間の身体は「四つ足動物」から「完全二足歩行動物」へと進化して来た経緯が詰まっています。
わかりやすく言うと、どちらの肩が痛い・動かないがあると、対角線上の股関節の動きの悪さが出てくるようバランスを保っているのです。
相同性と言いますが、四つ足動物が歩く時をよく見ると「右前脚と左後ろ脚」と「左前脚と右後ろ脚」を同時に動かす事で理解していただけるでしょう。画像を見ると、対角線にある前脚と後脚をついています。
よって股関節の不安定性は骨盤の不安定性となり、神経症状を出しやすくします。
坐骨神経痛を緩和させる4つのストレッチ
寝たまま足を90度に曲げて維持する
一番簡単です。寝ながらできますから。ポイントは上の足首をだらんと脱力して、下の足は直角に曲げてください。
本来の歩くときの足の状態に近づけるためです。この態勢では骨盤の直前につく腸腰筋のストレッチ効果が期待できます。右と左を同じ時間、目安は20〜30秒間やってみてください。
股関節を外旋する
骨盤の不安定性・硬さをとるのが目的なので、骨盤の一部である「股関節」を大きく動かすのがポイントになります。片足はあぐらをかくようにお尻とももの外側を床につけます。そのままおへそをその同側のももの内側に近づけるように態勢をとる事で臀部おしりのストレッチになります。
目安時間は20秒から30秒です。
股関節を内旋する
今度は逆に内側へ内旋します。自分の膝の内側を床へ近づけるように。反対の足も重ねるように閉じて行きましょう。あのメジャーリーガーのイチローもよくやっていたストレッチで目にした事がある方もおられるでしょう。これも股関節周り、臀部のストレッチです。
目安時間は20秒から30秒です。
足を前後に開いて維持する
上半身がまっすぐを保ったまま、足を前後に開きます。前脚は膝を爪先の上あたりまで曲げて、後脚の膝は伸ばして、かかとをつけてください。
肝心の重心は骨盤の真下を狙います。これははじめのストレッチ同様、腸腰筋と追加で大腿四頭筋のストレッチになります。もちろん右と左と同じ時間行ってください。
目安時間は30秒から1分間です。
※いずれのストレッチも痛みが強まるものは逆効果です。穏やかに行い痛みや硬さが和らぐものを選んで行ってください。
まとめ
坐骨神経痛が緩和するストレッチについて簡単ですがまとめてみました。
身体の表面の筋肉がほぐれて神経の流れが改善して神経痛が和らげば何よりです。
ただ、筋肉より深い組織「骨格・関節面」の硬さやゆるみは上記のストレッチで取れ切れないものもあります。
「書いてあるストレッチをやったけど坐骨神経痛が取れない」とお困りの方は、骨盤矯正から早期回復を目指す千葉県松戸市整体院の施術を試していただければと考えます。
坐骨神経痛でお困りだった方の喜びの声
「仕事も運動もできない坐骨神経痛が」
初めて来たときは、治るかどうかわからないけど、通院してみようという気持ちでした。
「3ヵ月くらいかかる」と聞き、正直3ヵ月も通わないと治らないのかと思いましたが症状を治すためならと思い通い続けました。
通うにつれて徐々に楽になっていくのがわかり、このまま通い続けると治ると確信しました。
今ではすっかり走れるようにもなりました。
回りにも困っている人がいれば、ぜひ紹介したいと思います。
◆なぜ他にも選択肢があるなかで、うちを選んだのですか
本当に治したかったので。口コミが凄かったので。
◆なぜ何もしないという選択肢があるにもかかわらずうちに来たのですか
どういう症状かわからないので、マッサージも兼ねて来てみました。
最終的には来て良かったと思いました。
(松戸市30代 松村祐様)
「院長後記」
このかたはヘルニアや脊柱管狭窄症と診断されていたわけではありませんでした。
しかし、仕事も運動バスケットボールをしていたのが坐骨神経痛が発生してからは支障をきたすようになり、お困りで来院されました。
痛みやお身体の状態から「ヘルニアと診断された方と同様の3ヶ月はかかるでしょう」とお話しさせていただき、通院のたびに良くなってると感じていただきながら、今回の「走れるようにまでなった」と喜びの声を頂戴しました。
同じ坐骨神経痛でもお身体の状態により、改善していく期間・回数には個人さがあります。
現在、脊柱管狭窄症と診断されて「痛くて座ってられない」という患者さんが通院4回目で「痛みが通院前10あったのが今は0•5位だ」と次回来院時に喜びの声をいただける予定です。
また、その際はこちらのブログで報告させていただきます。
辛い坐骨神経痛でお困りの方はどんな事でも構いません。どうぞご相談くださいませ。
TEL047−341ー8216 健美整骨院・整体院 鈴木健史
