骨をポキポキ鳴らすと何が起きるのか
関節の中には動きをよくする潤滑液があります。
その滑液の中には窒素を含んだ気泡があるのです。
そして関節を曲げたり、捻ったり、引っ張ったりすることで関節内の圧力がさがり、気泡が膨らむように働きます。
その結果、気泡が膨らみ過ぎてはじける音(キャビテーション)が「ポキポキ」と耳にとどくのです。
でも骨がポキポキなると気持ち良くて楽になるんだけど
私も小学生の頃、得意になって体のあちこちを引っ張ったり、捻ったりして「ポキポキ」鳴らすのが楽しく、友達に見せびらかしていましたから笑
最終的には耳を引っ張っても鳴るぞ!なんてやってました。そんな話は置いておいて笑
なぜ、ポキポキ鳴らすと動きが良くなるか?
これは、滑液の中にある気泡がはじけることで、関節の動きの制限が一時とれて可動域が拡がるためなのです。
その為「ポキポキ鳴らすと動きが良くなり楽になる」が先行して、ポキポキ鳴らすことが癖になってる方が多い事でしょう。
結局、骨を鳴らすのはいいの?悪いの?
柔軟体操などの体を動かしている際になってしまうのは仕方がありません。
でも単に「気持ちがいいから」の理由で
首をポキポキ。
腰をポキポキ。
鳴らすのは今すぐ控えましょう。
なぜなら、10代の成長期でも骨の変形がすすみ、骨が縦の成長より横に太くなる事。中高年の世代の方がそれを続ける事で
著しい骨の変形が確認できる事。それらは私の臨床上、レントゲンで何度も目にしています。
そして衝撃波による骨の変形だけでなく、その周辺の関節法や靭帯・筋肉などの
軟部組織の劣化・老化が進むことから、関節の支える力が減り「関節の不安定性ルーズニング」という問題をひき起こします。
もちろん自分の動きだけでなく、治療法としてもポキポキボキボキという施術では同じ事が体に起きています。
新聞のような痛ましい事件を二度と見なくても済みますように。
大切なあなたの体を、優しく使っていきませんか。
