難治性の症状といわれる足底筋膜炎の場所について
ネットで詳しく調べたら
「足底筋って足の底にないんですか?」
と疑問に思われた方はいますでしょうか。
そして、この足底筋が膝の裏に付いている事実を知らない
医療関係者も多くいることもまた事実です。
進化の過程で途切れた筋肉と腱
が歩行することによって途切れ・吸収されたようです。
その為、足底に残った足底筋腱の付着部で炎症を起こすという
痛みが出てきてしまうのです。
今回はそのかかとの痛みでお困りの方の喜びの声をいただきました。
「朝起きはじめの一歩が痛くて痛くて」とお困りになったことはありませんか。
そもそもなぜ、踵かかとが痛くなるのか?
整形外科にかかられると、
レントゲンを撮り「踵の骨が飛び出してますよ、ここで炎症を起こしてるわけなんですね」と説明があり「踵骨棘による足底筋腱膜付着部炎」と診断を受けられる方が多いと思います。
そこで「あまり歩かずにシップで安静にしてください」と説明を受けたものの、数週間たっても数カ月たっても痛みが引かない、むしろ痛みが強まったと当院に来られる方がいらっしゃいます.
本当に踵の骨の棘とげが痛みの原因なのか
当院では
「なぜ踵に痛みが出たのか」
「なぜ片足だけ?もしくは両足痛むのか」
痛い所の状態だけでなく、本質の原因を探っていきます。
そうすると踵の痛みで来院された方が
「踵が痛く炎症を起こしているのに歩き過ぎたわけではない」
「動いてはいるが別に痛む足ばかり負担をかけてるわけではない」
と言われる事がほとんどなのです。
足がつることと踵の痛みの本当の原因
いよいよ本質に迫っていきます。
踵が痛い
→踵の骨が飛び出している
→踵の骨が飛び出すほど引っ張られる
→踵骨につく足底筋膜やアキレス腱につながる足底筋腱が引っ張られる
→その側のふくらはぎの筋肉も引っ張られる→
その側のももの裏の筋肉も引っ張られる→
もも裏やお尻の筋肉も引っ張られる→
足の裏面全体が引っ張られるように骨盤の関節面がゆるんでいる(回転している)
という所が踵の痛みで来院される方の本質の原因となるわけです。
とりあえず何か対処法を教えて!
骨盤の関節面がゆるむのは、荷重がかかってない状態とも言えます。
骨盤の仙腸関節は歩くことで適度にしまった状態になります。
よって痛いから歩かないのではなく「歩かないから痛くなった」とお考えいただき
歩く時間をとってみて下さい。
ただ歩くのが痛すぎると、歩きたくないのは誰もがそうでしょう。
そんな方は無理せず当院へご相談ください。骨盤の関節面のゆるみや引っかかりから「痛まず歩けるようになるまで」しっかりフォローしてまいります。場合によっては飛び出た踵の骨部に対しての処置も行います。
最後に写真はかかとの痛みでお困りだった、日本舞踊を3歳のお孫さんと共に舞台に立たれたSKさんです。
踵の痛みでお困りでしたが、無事お孫さんとともに舞台の公演日に立つことが出来ました。
お孫さんと同じお稽古事なんて、素敵な趣味ですね。わたしも将来そんな趣味が持てればいいなと思っています。