なぜ東京マラソンをブログに書くのか
これをご覧の方は東京マラソンに当選した方が多いかと思います。素晴らしい事ですね。
私は東京マラソン2015のファミリーランには友人親子と参加した経験(写真が当時のもの)がありましたが、
フルマラソンとしては今回の東京マラソン2018が初体験で初当選となりました。
結果から言うと、30キロ地点の銀座の関門でタイムオーバーの為、完走ならずでした。
ただ「完走できなかったからこその反省点」や東京マラソンにチャレンジするあなたが「同じミスをして途中リタイヤして欲しくない・完走して欲しい」そして何より施術者として「フルマラソンを走るランナーを今後もサポートし続けたい」からこそ今回ブログにまとめました。
東京マラソン当日までの事前の流れ
今やSNSやブログなどで見る機会が多いのでご存知の方も多いかと思いますが、事前受付からスタートまでの流れとそこで感じた事です。
東京マラソンのランナー受付が東京ビッグサイトで行われます。
これはマラソン当日の1日前から3日前まで行われますので、都合のいい時間で受付を済まして下さい。
ランナー受付で必要なことは3つ。
①リストバンドをつける
②ゼッケンをもらう
③ICチップをもらう
逆にこの3つがなければ東京マラソン当日は元気でも走る事ができません。
そして、この必要な3つをもらう受付さえ済めば、併設している東京マラソンEXPOに入らなくても帰れます。ただお祭りのようなものでもあるので、記念写真(やっぱり撮ってもらいました笑)やマラソンに必要なグッズの見直しなども含めて、時間が取れる余裕があればいいかなとは思います。
東京マラソン当日からスタートまでの流れ
新宿駅から東京都庁まで
これは初体験の皆さんはドキドキですよね。私も本当にソワソワしていました。
スタートは皆さんご存知、新宿にある東京都庁。
新宿駅から向かうのが無難なようです。まずは時間に余裕を持って新宿駅を目指しましょう。
新宿駅に着くと、駅改札を出てからボランティアの方々でしょうか、案内札を持った方があちらこちらにいらっしゃいます。本当にわかりやすく、ありがたい限りです。
自分のゼッケンに記載されているゲートナンバーを目指して、スタート地点の東京都庁を目指します。
ちゃんと迷子にならないように曲がり角や、横断歩道の手前や渡ったところに矢印の案内板を持ってくださるので、必ず都庁にたどり着ける事でしょう。
日曜日の朝早くなので、電車に乗ってる方も新宿駅から都庁へ向かう人々もほとんどランナーなんですけどね笑
ものすごいエネルギーのある新宿もこの時間は眠ってるようで、不思議な感覚のまま都庁へ向かいます。高い建物ですから、すぐ見つけられて安心もできる事でしょう。
写真の奥の高い建物が東京都庁です。到着してほっと一安心。新宿駅からは10分もかかりませんでした。
都庁に着いてから受付と荷物チェック
無事に東京都庁に着きました。
私はゲート2でしたが、もうランナーと関係者の方しかいないゾーンへ入っていきます。都庁のすぐ真下で東京マラソンを走れる3つの神器のチェックがあります笑
①リストバンド
②ゼッケン
③スニーカにつけるICチップ
これさえあれば、裸でないかぎり走れますよ笑
実際、東京マラソン2018で裸足のランナーがいたんです!速かったっ!
これを受付チェックして荷物検査を行い金属探知ゲートを通過します。空港やサッカー日本代表戦のスタジアムに入る時に受けられた方も多い事でしょう。
私の荷物は栄養補給用のジェル・筋肉がつりそうになった時のジェルとダブルジェルでチェックを受けました。
これでOKステッカーを貼ってもらい、ゲートをくぐればもうあなたをチェックするものはありません。
スタート時間まで穏やかに過ごしましょう。
せっかくなので受付エリアで記念撮影をしました。
しかし都庁って高いですね。この中で働いてる人と会う可能性は「施術者と患者さん」以外はないんだろうなと感じました笑
そして東京マラソン2015の時に来ていたウィンドブレーカーと同じものを着ているのを今、気づきました笑。
受付を済ませてからスタートエリアまでの移動
ゼッケンの端に書いてあるアルファベッドがスタートエリアの表示です。
マラソン初心者で手荷物なしで申し込んだ私のエリアはというと「L」。
ABCD〜♪と口ずさんでもだいぶ後ろのエリアだというのがわかります。
友人に報告すると「あースタートまで20分くらいかかるかな」との事。
ここでようやく、関門を通過するために設定されている時間を気にし始めます(時すでに遅し)
スタートエリアLは公園だったのですが、公園出口に向かって、もう人の列が出来始めています。
並んで待つのもいいのかもしれませんが、30分以上スタートまで時間がある場合は季節的に寒い時期なので、事前にトイレを済ませていても、寒さや直前の水分補給の影響でトイレが近くなります。
私のスタートエリアには給水所とトイレがありました。(エリアや場所によってバナナなどもあったようですが)
あと列に並んでも端っこの方が、体を動かしやすいので体を動かしたりストレッチが出来ますよ。
そして一番の寒さ対策は「捨てれる上着」です。カイロなど忍ばせておくのも勿論ですが、私も写真のオレンジの上着を持って行って、実際スタート時に脱いで腰に巻きつけて走ったのですが、「邪魔」でしかありませんでした。
その3点を踏まえて
①スタート直前にスタートエリアでトイレを済ませる(コース内のトイレは大行列でタイムロス)
②並ぶのはストレッチができるスペースを確保しながら
③透明な100円カッパか捨ててもいい上着で寒さ対策。(カイロもあったほうが○)
上の③の「捨てる」で違和感を感じる方は体験するとわかるのですが、スタートラインに鬼のようなカッパや上着の山がゴミとして積み上げられています。
もちろんボランティアの方が持つゴミ袋に入れてくださったほうがスマートでしょう。いよいよスタートです。
スタートから30キロまでの道のりと今後の課題
スタートから15キロまでの思わぬアクシデント
スタートエリアからスタート地点の新宿都庁までは結局16分かかっていました。
大きなタイムロスですが、同じエリアスタートの皆さんは同じ条件ですから気にせず、小池百合子都知事の笑顔を見ながらスタートラインを通過しました。
たくさんのランナーが参加する事でかえって「抑えたジョグ」ができてペース配分としてはよかったと思います。
ただスタートエリアで1時間、トイレに行かず列に並んでいたのがスタート直後から響きます。
「すぐにトイレに行きたい」と皆さんも思ってらしたのでしょう。一個目のトイレエリアをみて愕然とします。「すごい行列だ」
写真のトイレはスタート前に設置してあるトイレですが、コース内も同じトイレがあり、どこも行列です。
しかし「この先のトイレもずっと混んでいるのかな」
と不安になり、2箇所目のトイレに駆け込みます。やはり行列でした。
そして8キロ地点あたりで左足に違和感を感じ始めます。ここは練習中につったことがある場所でした。しかし筋肉の炎症を抑え動きを良くする「MP365GEL」を持ち合わせていた私は「MPを塗る場所が欲しい」と「セブンイレブンの個室トイレ」を探しながら走り続けます。
それも友人が「東京マラソンはセブンイレブンのトイレも使えるらしいよ」との話を聞いていたのと、マラソン用に設置されたトイレでは狭すぎて「ジェルを塗るスペースにゆとりがない」と感じていたからです。
そしてタイミングよく現れたセブイイレブンに飛び込み、トイレに向かうも10人目苦笑
飛び込んだセブンイレブンのトイレは一つ。「個室のスペース」を求めた私はやむをえず待ちました。
そして個室の順番が来て、急いでジェルを両足にすり込み、コース道路に復帰すると更なる衝撃が待っていました。
なんとコースに誰も走っていないではないですか!
焦って焦って、近くのボランティアの方に「マラソン終わっちゃいました?」と尋ねるも向こうも「い・いやあ・・」と首を傾げるだけです。
もう泣きそうになった私は猛然と早いペースで走り出します。
すると焦りより、驚く事がありました。
「足が全然楽チンだ!」
そうです、MP365のおかげで筋肉が、走る負担でも「つりそうな感覚」がなく走れるではないですか。「こんな序盤でリタイヤしたくない」と思う私は練習でも走ったことのないハイペースで走り続けます。
そしてそんな私の心に火をつける事が起きます。
15キロの関門に向かってる中で、陸連の男性の「それじゃ12キロまでだな」という一言。
そりゃランナー全体から見たら遅いでしょうけど、タイムロスがあったとはいえ、走っているランナーに向かってとてもショックでした。
その直後のボランティアの女性の「ファイト!そのペースなら次の関門、間に合いますよ♪」の応援がどれだけ神対応に思えたことか。
おかげさまで、陸連の方の予想とは裏腹に、誰も走っていないコースに復帰してから、15キロ地点の関門を無事に通過したのでした。(そして目一杯走っていたので友人と連絡が取れず会うチャンスを逃しました)
ここまででの課題は
①序盤の〜10キロは出来るだけトイレに寄らないようにレース直前に済ます。
②MP365などの筋肉にアプローチする場所と時間も考える
(個室トイレはタイムロス過ぎる、タイツを脱がなきゃいけないのであればそもそもの走る格好やタイツの上から対応できるものを)
15キロから30キロまでの道のりと嬉しかったこと
そんな事があったので、15キロの関門を突破した私は、なんかもう達成感と充実感に溢れて、気持ちよくなっていました笑。
15キロ地点の浅草寺で記念撮影しながら足を進めます。そこで
は齢は90になろうかというご婦人が沿道から木槌を叩きながら
「自分に勝つんだよ」と言いながらにっこり微笑み応援されていたのが嬉しく、思わず「ありがとうございます!」と返事をしました。浅草寺をすぎてスカイツリーを背に走って行くと、門前仲町がある折り返し地点に近づいて行きます。このあたりから先を走るランナー達とすれ違うわけですが、皆さん速い。
20キロ過ぎの折り返し地点に近づくと、一番嬉しい事がありました。
自分の家族の応援です。ランナーのICチップの情報から「今どこを走っているか」が東京マラソンのサイトからわかるようで、その情報をもとに、家内と3人の子供達が沿道に応援に来てくれました。
写真が家族と遭遇した門前仲町の折り返し地点です。
「パパ頑張って!!」
もう百人力です。
カッコいいところを見せようと、走ってる後ろ姿を見
せながら走れたのが本当に嬉しかったです。
しかし身体の疲労度はドンドン高まっていきます。
そして次はもっと厳しくなると聞いていた25キロの関門が待ち構えているからです。
この辺りから「足がつりそう」という感覚が強まってきて、
走るとつりそうだから歩く⇄大丈夫そうだから走る
の繰り返しを行いながら、序盤で「個室トイレでジェルをすり込む事のタイムロス」を痛感したので、途中のコース上で「タイツの上からジェルをすり込む」に挑戦してみました。しかし、タイツには染み込むものの、直接筋肉に浸透している感じはあまりなく「なんかジェルの無駄遣いかも」と感じるシュミレーション不足に直面します。
しかしそこでも期待を裏切らなかったMP365GEL
そのMP365の力を借りようと、直接足の筋肉にすり込むべく、トイレを探します。
この辺りからトイレも一気に空いてきます。ただ、空いてるトイレを見つけて数十メートル走った後に「あそこのトイレ空いてたから、やっぱり寄っていこ!」と逆走したのも優柔不断さがタイムロスとなりました。
あとはそのトイレに寄ったすぐ後に公衆便所(おそらく石原一丁目近く)があり、そこは空いていて観客からの視線も遮られるトイレだったので、タイツを脱いで直接ジェルをすり込むのには適したトイレだったのではないかと考えます。
そして再度MP365GELの恩恵を受けながら、25キロの関門を突破する事が出来たのですが、身体の悲鳴が限界に近づいてきます。
走りたい→走ると足がつる→MP365GELをすり込む→楽になり走れる→やっぱりつりそうになる
となり、歩く事しか出来ない状況を余儀無くされ、無念の30キロ銀座関門でのタイムオーバーとなったのです。
この30キロ地点の直前ではAEDによる対応と救急隊の対応を受けていたふたりのランナーがいました。マラソンの過酷さを垣間見た瞬間でもありました。
今までなんども訪れたり、通ったりという東京の道を自分の足で進み、その道路から自分の目線で眺める時間が取れたことは本当に楽しく、当選した人間でしか味わえない貴重な体験が出来たんだな。と感慨深く、今は「東京マラソンロス」に陥っている鈴木でした。
途中リタイヤした整体師がすすめるフルマラソンの5つの準備と対策
関門時間を踏まえてトレーニングをする
もともと、陸上競技が得意でマラソンの関門時刻を気にせず走れる方ばかりではないでしょう。
関門時間があるのは何となく知っているのと、それを知りながら練習するのでは全く練習の内容が違ってきます。
自分の体に「このペースならいける」というGPS内臓の時計などでペース配分をしながら走る練習がないと、本番では未知の世界に突入するだけで、いい結果は望みにくくなるでしょう。
もちろん、レース本番を想定して走ってもダメージが残らない本番より3・4週間前に行うべきです。
私は恥ずかしながら、関門時間を想定した走る練習を一度もしませんでした。
足がつりそうな時のケアグッズを練習から使い慣れておく
今回紹介させていただいたMP365。GELとMISTがあり、私はGELをレースに持ち込みました。
痛みや炎症にはアイシングが効果が絶大なのは周知の事ですが、マラソンに氷は持込めません。
そしてウェアがタイツだった為、セブンイレブンの個室トイレの環境を望み、うまく刷り込めても、誰も走っていない最後尾に復帰するようであれば、先に走った貯金もヘッタクレもありません。
本番を想定した練習の中で、実際につりそうになった時に試してみて、その効果やすり込む場所や時間をシュミレーションしておくべきです。
恥ずかしながら、マラソン時にMP365GELを使用したのは本番当日が初めてでした。
そしてタイツの上から浸透するのはジェルではなくミストタイプが実践してみて、有効だとの事です。(開発者が東京マラソン2018で沿道でランナーに実践)
マラソン初心者は当選がわかったらすぐ練習を
「普段は全く走った事がない」という私と同じような方は、当選がわかる抽選結果が出た9月中、遅くとも10月中には体を動かすべきです。私は11月半ばから動き出しました。
「まだ3ヶ月もあるんだから大丈夫だろう」となめていたからです。
しかし、仕事や家族の時間を優先すると、予想していたより練習時間が取れず、「え?もう本番?」となってしまいます。
期間としては「気楽に体づくりをしながらトレーニング」する期間と「本番を想定してトレーニング」する二つの期間があればベストだと思います。
私は遅いスタートでしかも「気楽に体づくりをしながらトレーニング」が大半で「本番を想定してトレーニング」に切り替えた時に「足がつる」という準備不足(すでに1月後半)で、そのダメージから思うようなトレーニング時間が取れず、不十分なまま本番を迎えた経緯があります。
そんな事から万が一、練習中に痛みが出ても、回復する期間が長く取れる早めのトレーニングが必要になるからです。
練習とメンテナンスを並行して良い状態を維持しよう
日常生活には問題なくても、長時間走るのは負担がかかります。健康より、さらに上の超健康でなければならないのです。
そんな私は友人でもあり、フルマラソン経験者でもある「とのかわ整骨院・東京目黒区」にメンテナンスをお願いしました。
彼の院には陸上のトップアスリートも来院している実績がありますので、お近くの方は是非メンテナンスを依頼してみてください。
そもそも私の練習期間・練習量が圧倒的に不足していた事、足がつったダメージがしばらくあったことなどから、身体のメンテナンスをしていただいた後は調子が良かったのにそれを活かす体づくりが出来ていませんでした。
ウェアとシューズをいろいろ試す期間も必要
私のように着ていった上着を腰に巻いて「邪魔だな」と感じて走ることがないように。
また足のダメージを減らそうとタイツを履いてしまうと、つりそうな筋肉のケアがしずらいですからこれも要注意です。。
店員さんに勧められたシューズもいいですが、実際はいた感触はあなたにしかわからないでしょう。
練習期間と合わせて、ウェアやシューズもいろいろ試せる期間があったほうが心の準備もゆとりが出る事でしょう。
腰から足首までのタイツ・スパッツよりもめくってケアしやすい
サポータータイプを試してみてください。
写真のようにふくらはぎだけサポートするものだと沿道の観客の目があっても、気にせずめくってケアしやすいですよね。
タイムが速い人でも、足がつる症状はコースのあちこちで目にしましたから。
以上が整体師として、皆さんにはして欲しくないトップ5を挙げてみました。
どうぞ楽しいマラソンレースが送れますように。
